結婚式で乾杯の挨拶を頼まれると、
「何を話せばいいの?」
「どのくらいの長さにすればいい?」
「友人として頼まれたけど、堅い挨拶じゃないとダメ?」
と悩みますよね。
特に初めて乾杯を頼まれた場合は、
「変なことを言ったらどうしよう」
「マナー違反にならないかな」
と緊張してしまうものです。
でも、結婚式の乾杯挨拶は、長いスピーチをする場ではありません。
基本は、
お祝い → 自己紹介 → 一言エピソード → 幸せを願う言葉 → 乾杯
この流れで考えると作りやすくなります。
そして大切なのは、例文を丸暗記することではなく、一か所だけでも新郎新婦との本当のエピソードを入れることです。
この記事では、乾杯挨拶の作り方から、友人・上司や同僚・親族の場合の例文、忌み言葉などの注意点までまとめて紹介します。
結婚式の乾杯挨拶は短く簡潔に
乾杯の挨拶というと、
「きちんとしたスピーチをしなければ」
と思うかもしれません。
でも乾杯は、披露宴が始まる大切な区切りでもあります。
ゲストもグラスを持って待っているため、長く話しすぎず、お祝いの気持ちを短く伝えて乾杯につなげることを意識するとよいでしょう。
長さについては、1分程度を一つの目安にするとまとめやすいです。
ただし、
「必ず1分」
という決まりがあるわけではありません。
新郎新婦や司会者、会場から時間の指定があれば、そちらを優先してください。
原稿ができたら、実際に声に出して読んで時間を測ってみるのが一番確実です。
結婚式の乾杯挨拶は5つの流れで作る
「何を書けばいいのか分からない」
という場合は、5つに分けて考えると作りやすくなります。
1.新郎新婦へのお祝い
まずは、
「○○さん、△△さん、ご結婚おめでとうございます。」
とお祝いの言葉を伝えます。
ご両家の皆さんにも一言添えるのであれば、
「ご両家の皆さまにも、心よりお祝い申し上げます。」
などでよいでしょう。
難しい言葉を無理に使う必要はありません。
2.自分と新郎新婦との関係
続いて、簡単に自己紹介します。
例えば、
「ただいまご紹介いただきました、新郎○○さんの友人の△△です。」
という形です。
司会者からすでに詳しく紹介されている場合は、
「ただいまご紹介にあずかりました△△です。」
くらいに短くしても構いません。
上司や職場関係者なら役職、親族なら続柄など、実際の関係に合わせて変更してください。
3.本当にあったエピソードを一つ
ここが、その人らしい乾杯挨拶にする一番大切な部分です。
友人なら学生時代の思い出。
上司や同僚なら仕事での出来事。
親族なら子どもの頃や家族での思い出。
などから、短いエピソードを一つだけ選びます。
例えば友人なら、
「学生時代から、周りへの気配りを忘れない人でした」
上司なら、
「仕事でも周囲への気配りを欠かさず、多くの人から信頼されています」
親族なら、
「小さい頃から家族思いで、いつも周囲を明るくしてくれる存在でした」
という形です。
長い思い出話にする必要はありません。
本当にあった出来事や、その人らしさが分かる一言
が入れば十分です。
4.二人の幸せを願う言葉
エピソードの後は、お二人への言葉につなげます。
例えば、
「これからお二人で温かい家庭を築いていってください。」
という昔からよく使われる表現でも構いません。
もう少しニュートラルにするなら、
「これからもお二人らしく、幸せな毎日をお過ごしください。」
「お二人の末永い幸せを心から願っています。」
などでも自然です。
披露宴の雰囲気や、新郎新婦との関係に合わせて選んでください。
5.乾杯へ
最後はゲストにグラスを持ってもらい、乾杯します。
例えば、
「それでは皆さま、ご唱和をお願いいたします。」
「お二人の末永い幸せを願いまして、乾杯!」
という流れです。
乾杯するタイミングがゲストに分かるよう、最後の「乾杯!」ははっきり伝えましょう。
迷ったら「エピソード1つ」だけ自分用に変える
インターネットで乾杯挨拶を調べると、たくさんの例文が出てきます。
文章の形を参考にするのはいいのですが、全文そのままだと、どうしても誰にでも当てはまる挨拶になりがちです。
そこでおすすめなのが、
例文の一か所だけを、本当にあった出来事に変えること。
例えば、
「新郎の○○さんは、とても優しい人です」
という文章を、
「新郎の○○さんとは同じ部署で5年間働いていますが、忙しい時でも周囲への声掛けを忘れない人です」
と変えるだけでも印象が違います。
友人なら、
「高校時代、文化祭の準備で最後までみんなに付き合ってくれた」
親族なら、
「子どもの頃から小さいいとこの面倒をよく見ていた」
などでもいいですね。
良い話を作ろうとして架空のエピソードを入れる必要はありません。
短くても、本当にあった話の方が自然です。
文章の形は借りても、そこで話す出来事は自分自身が知っている事実を使う。
それだけでも、ぐっと本人らしい乾杯挨拶になります。
友人として乾杯する場合の例文
親しい友人なら、あまり堅苦しくしすぎなくても大丈夫です。
ただし、披露宴には家族や親族、仕事関係の人など、さまざまなゲストが出席しています。
友人にしか分からない内輪ネタになりすぎないようにしましょう。
以下は、そのまま使うためというより、文章の流れを見るための例文です。
○○さん、△△さん、ご結婚おめでとうございます。
ご両家の皆さまにも、心よりお祝い申し上げます。
ただいまご紹介いただきました、新郎○○さんの友人の□□です。
○○さんとは学生時代からの付き合いですが、昔から困っている人がいると自然に声をかける、とても優しい人でした。
今日のお二人を見ていると、本当にお似合いのお二人だなと感じています。
これからもお二人らしく、幸せな毎日をお過ごしください。
それでは皆さま、グラスをお持ちください。
お二人の末永い幸せを願いまして、乾杯!
「困っている人に声をかける」という部分は、実際の友人との思い出に置き換えてください。
上司・職場関係として乾杯する場合の例文
上司や職場関係として乾杯する場合は、友人の場合より少し丁寧な表現にすると使いやすいです。
ただし、仕事の実績を長々と紹介する必要はありません。
新郎または新婦の仕事ぶりや人柄が伝わる一言を入れるくらいで十分です。
○○さん、△△さん、本日は誠におめでとうございます。
また、ご両家の皆さまにも心よりお祝い申し上げます。
ただいまご紹介いただきました、新郎○○さんと同じ職場の□□でございます。
○○さんは仕事に対してとても真面目で、忙しい時にも周囲への気配りを忘れない方です。
今日のお二人の幸せそうな姿を拝見し、私も大変うれしく思っております。
これからもお二人らしく、幸せな毎日をお過ごしください。
それでは、お二人の末永い幸せと、ご両家の皆さまのご多幸を願いまして、乾杯!
「同じ職場の□□」という部分は、自分の役職や新郎新婦との実際の関係に合わせて変更してください。
また、
「○○さんは優秀です」
だけではなく、
「仕事で困っていた時に声をかけてくれた」
「後輩にも丁寧に教えている」
など、実際に見た人柄を一つ入れると自然です。
親族として乾杯する場合の例文
親族の場合は、家族としての思い出を一言入れると温かい挨拶になります。
ただし、子どもの頃の失敗談など、本人が恥ずかしく感じる話を無理に入れる必要はありません。
○○さん、△△さん、ご結婚おめでとうございます。
ご両家の皆さまにも心よりお祝い申し上げます。
新郎○○の叔父にあたります□□と申します。
○○は小さい頃から家族思いで、親戚が集まるといつも場を明るくしてくれる存在でした。
今日こうして△△さんという素敵な方と並んでいる姿を見ることができ、私たち家族も大変うれしく思っています。
これからもお二人らしく、幸せな毎日をお過ごしください。
それでは、お二人の末永い幸せを願いまして、乾杯!
叔父、叔母、兄、姉など、自分の続柄に合わせて変えてください。
急に乾杯を頼まれた場合の超短い例文
「まさか自分が乾杯すると思っていなかった!」
ということもありますよね。
そんな時は、無理にエピソードを入れなくても大丈夫です。
例えば、
○○さん、△△さん、ご結婚おめでとうございます。
お二人の末永い幸せを心より願っています。
それでは皆さま、ご唱和ください。
乾杯!
少しだけ加えるなら、
○○さん、△△さん、本日は本当におめでとうございます。
今日のお二人の幸せそうな姿を拝見でき、私も大変うれしく思います。
これからもお二人らしく、素敵な毎日をお過ごしください。
それでは、お二人の末永い幸せを願いまして、乾杯!
くらいでも使いやすいでしょう。
急に頼まれた時は、長く話そうとせず、
お祝い → 幸せを願う言葉 → 乾杯
の3つだけ覚えておくと組み立てやすいです。
フォーマルな披露宴とカジュアルな披露宴で言葉を変える
ホテルなどで行われるフォーマルな披露宴と、親しい人を中心とした少人数の食事会では、挨拶の雰囲気も少し変わります。
例えばフォーマルな場なら、
「ご両家の皆さまにも、心よりお祝い申し上げます。」
「それでは皆さま、ご唱和をお願いいたします。」
といった丁寧な表現が使いやすいです。
一方、親しい友人中心のカジュアルな披露宴なら、
「○○、△△さん、本当におめでとう!」
という少し自然な言葉から始めてもよいでしょう。
どのくらい堅い挨拶にすればよいか分からない場合は、新郎新婦や司会者に披露宴の雰囲気を確認しておくと安心です。
結婚式の乾杯挨拶で気をつけたい忌み言葉
結婚式では、別れや不幸を連想させる言葉を避ける習慣があります。
代表的なのが、
別れる、切れる、離れる、終わる、壊れる
などです。
また、
重ね重ね、たびたび
など、同じことが繰り返されるイメージにつながる「重ね言葉」も、結婚式では避けられることがあります。
ただし、昔のマナー記事では重ね言葉をかなり広くNGとしていました。
現在は、例えば「ますます」「いよいよ」のように、形としては重なっていても、前向きな文脈で使われる言葉まで一律に禁止する必要はないという考え方もあります。
ですので、すべての言葉に神経質になるより、
別れ・不幸・再婚や繰り返しを強く連想させる表現は避ける
と考えると分かりやすいでしょう。
自然に言い換えられるのであれば、別の表現に変えておくと安心です。
忌み言葉だけでなく内輪ネタや暴露話にも注意
乾杯挨拶で気をつけたいのは、忌み言葉だけではありません。
特に避けたいのが、
過去の恋愛、下ネタ、本人が隠しておきたい失敗談、ゲストのほとんどが分からない内輪ネタ
です。
例えば、
「昔は○○ちゃんじゃない人と付き合っていて……」
などは当然避けた方がいいですよね。
友人同士では笑える話でも、披露宴には新郎新婦の両親や親族、職場関係者も出席しています。
エピソードを選ぶ時は、
「この話を両家の家族や職場の人が聞いても大丈夫かな?」
と一度考えてみると選びやすいです。
「僭越ながら」は必ず使わなくてもいい
昔ながらの乾杯挨拶では、
「僭越ではございますが、乾杯の音頭を取らせていただきます」
といった表現も使われます。
上司や年長者が多いフォーマルな披露宴では使いやすい表現ですが、親しい友人中心のカジュアルな披露宴では少し堅く感じることもあります。
その場合は、
「それでは皆さま、ご唱和をお願いいたします。」
くらいでも十分です。
披露宴の雰囲気や自分の立場に合わせて選びましょう。
乾杯する時のグラスはどうすればいい?
昔の記事では、グラスの持ち方について、
「男性はこうする」
「女性は底に手を添える」
など細かく分けていました。
ただ、男女で作法を分けて考える必要はありません。
基本的には、会場スタッフや司会者の案内に従い、乾杯の発声に合わせてグラスを軽く掲げる程度で大丈夫です。
グラスをどこまで高く上げるかなど、細かい形にこだわりすぎる必要もありません。
乾杯挨拶では、グラスの持ち方以上に、
新郎新婦へのお祝いをきちんと伝え、ゲストが分かりやすく乾杯できること
の方が大切です。
原稿ができたら声に出して読んでみる
乾杯挨拶の原稿ができたら、一度声に出して読んでみてください。
黙って読むと短く感じる文章でも、実際に話すと思ったより時間がかかることがあります。
逆に、
「ここは言いにくいな」
「ちょっと堅すぎるな」
という部分にも気付きやすくなります。
声に出して確認する時は、次のポイントもチェックしておきましょう。
- 新郎新婦の名前を間違えていないか
- 名前の読み方を確認したか
- 自分の役職・続柄・紹介内容は正しいか
- エピソードは本当にあったことか
- 内輪ネタになりすぎていないか
- 長くなりすぎていないか
- 言いにくい表現がないか
- 最後の「乾杯!」が分かりやすいか
言いにくい文章があれば、きれいな文章にこだわらず、自分が普段使う言葉に直して大丈夫です。
まとめ
結婚式の乾杯挨拶は、長くて立派なスピーチを作る必要はありません。
基本は、
お祝い → 自分と新郎新婦の関係 → 本当にあった出来事を一つ → 幸せを願う言葉 → 乾杯
この5つです。
そして、例文を自分らしくする一番簡単な方法は、
エピソードの部分だけを、本当にあった出来事へ変えること。
友人なら一緒に過ごした思い出。
上司や同僚なら仕事で感じた人柄。
親族なら家族としての思い出。
そこから一つだけ選べば十分です。
あとは、忌み言葉や内輪ネタなどに気をつけながら、短くまとめましょう。
乾杯挨拶の主役は話す人ではなく、あくまで新郎新婦です。
「おめでとう」の気持ちが伝わり、最後に気持ちよく「乾杯!」へつなげられれば、それが一番です。
参考にした情報
結婚式の乾杯挨拶や忌み言葉については、現在の結婚式情報も確認しながら内容を見直しています。


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