家の中でシバンムシを見つけると、
「見つけた虫だけ退治すればいい?」
「食品から出てきたら全部捨てるの?」
「畳から出ているみたいだけど、どうすればいい?」
と困りますよね。
シバンムシを駆除するときに大切なのは、飛んでいる成虫だけを退治して終わりにしないことです。
基本は、
発生源を取り除く
↓
周囲を掃除する
↓
残っている成虫を処理する
↓
食品の保存方法などを見直して再発を防ぐ
という順番です。
まだ発生源そのものが分からない場合は、先にこちらの記事を確認してください。
関連記事:
「シバンムシの発生源はどこ?見つからないときの探し方と特定方法」
この記事では、発生源が分かったあとの駆除方法と、再び増やさないための対策を紹介します。
シバンムシの駆除は発生源を取り除くことから
シバンムシを家の中で見つけると、まず殺虫剤を使いたくなるかもしれません。
もちろん、飛んでいる成虫を退治する方法の一つとして殺虫剤を使うことはできます。
ただし、それだけでは十分ではありません。
シバンムシは、小麦粉や乾麺、香辛料などの乾燥食品の中で幼虫が育っていることがあります。
そのため、成虫を何匹退治しても、発生源となっている食品や素材が残っていれば、新しい成虫が出てくる可能性があります。
まずは、
どこから発生しているのかを確認し、原因となっている食品や素材を取り除く
ことから始めましょう。
食品からシバンムシが出た場合の駆除方法
小麦粉や乾麺、香辛料、ペットフードなどからシバンムシが発生していた場合は、まずその食品を確認します。
虫が発生している食品は処分する

食品の中に、
- シバンムシの成虫
- 白っぽい幼虫
- 抜け殻
- 細かなクズ
などが見つかった場合、その食品は食べずに処分した方が安心です。
袋などに入れて口をしっかり閉じ、虫が室内へ広がらないようにして廃棄しましょう。
「虫だけ取り除けば食べられるのでは?」
と思うかもしれませんが、目に見える虫以外にも幼虫などが入り込んでいる可能性があります。
無理に食品を残す必要はありません。
周囲に置いていた食品も確認する
発生した食品の近くに置いていたものも、一度確認しておきましょう。
特に、
小麦粉
乾麺
米や穀類
香辛料
乾燥食品
ペットフード
などはチェックしておきたいところです。
未開封だからといって、すべて安心とは限りません。
包装のわずかな隙間などから侵入・産卵されることもあるため、長期間保存している乾燥食品は、包装や中身に異常がないか確認してみましょう。
食品棚は一度中身を出して掃除する

発生源となった食品を処分したら、その周辺も掃除します。
シバンムシを駆除するときは、虫だけでなく、食品の粉やクズを残さないことも大切です。
まず棚やケースに入っているものをいったん取り出します。
そのうえで、
- 棚板
- 棚の角
- 引き出しの中
- 容器の下
- 壁との隙間
などに、食品の粉やクズが残っていないか確認しましょう。
掃除機などで細かなゴミを取り除き、その後、必要に応じて拭き掃除をします。
掃除機で虫や食品クズを吸い取った場合は、ゴミを室内に長く残さず、掃除機の方式に応じて適切に処分しましょう。
食品を収納している場所では、殺虫剤をむやみに噴霧するよりも、まず原因となる食品や食べ物のクズを取り除くことを優先します。
飛んでいるシバンムシはどう駆除する?

発生源を取り除いたあとも、すでに羽化した成虫がしばらく室内を飛んでいることがあります。
少数であれば、
- 粘着テープ
- ティッシュ
- 掃除機
などで捕まえて処理することもできます。
私なら、小さな虫を見つけたときは、叩いて逃してしまうより、粘着テープなどで捕まえる方が扱いやすいと感じます。
数が多い場合は、シバンムシが対象害虫として表示されている殺虫剤を使用する方法もあります。
ただし、殺虫剤は製品によって、
- 使用できる場所
- 対象害虫
- 使用量
- 食品や食器の取り扱い
などが異なります。
必ず製品の表示を確認して使用してください。
特にキッチンや食品庫では、食品や食器に薬剤がかからないよう注意が必要です。
卵まで駆除するにはどうすればいい?
シバンムシについて調べていると、
「見えないところに卵が残っているのでは?」
と心配になることがありますよね。
ただ、家庭で卵だけを狙って一網打尽にするという考え方よりも、
卵や幼虫が潜んでいる可能性のある発生源そのものを取り除く
ことが重要です。
例えば、小麦粉の袋の中で発生していたなら、その袋を処分します。
食品棚に粉や食品クズが残っていたら掃除します。
つまり、
卵を一つずつ探して処理するのではなく、発生源ごと取り除く
と考えると分かりやすいです。
畳からシバンムシが出ている場合は?

食品を調べても発生源がなく、畳のある部屋でシバンムシを多く見かける場合は、畳などの植物質素材から発生している可能性があります。
特に稲わらを使用した畳では、タバコシバンムシが発生することがあります。
ただし、
畳の上にシバンムシがいた=畳から発生している
とは限りません。
まずは食品やペットフード、ドライフラワーなど、ほかの発生源候補がないか確認してください。
畳に殺虫剤やスチームを使ってもいい?
旧記事では、
「畳に刺す殺虫剤」
「60℃以上のスチーム」
といった方法を紹介していました。
しかし、畳は素材や構造によって扱い方が異なり、熱や水分によって傷んだり、変形したりする可能性があります。
そのため、自己判断で畳へスチームクリーナーをかける方法はおすすめしません。
殺虫剤については、畳や畳の下に使用でき、シバンムシを対象害虫に含む製品もあります。
ただし、
「畳に使えるか」
「シバンムシが対象害虫になっているか」
「どこへ、どのように使用する製品なのか」
を必ず製品表示で確認してください。
畳内部から大量に発生している可能性がある場合や、どの方法を選べばよいか分からない場合は、畳店や害虫駆除業者へ相談する方が安心です。
畳を交換すればシバンムシ対策になる?
以前の記事では、
「天然素材の畳から合成素材の畳へ交換する」
方法を強くおすすめしていました。
ただ、シバンムシが出たからといって、すぐに畳をすべて交換する必要はありません。
まず、
本当に畳が発生源なのか
を確認することが先です。
そのうえで、
- 畳が古くなっている
- 内部から繰り返し発生している
- ちょうど畳の交換時期になっている
といった場合には、畳店へ相談し、素材を含めて交換を検討してもよいでしょう。
素材によって特徴が異なるため、
「合成素材なら絶対にシバンムシが出ない」
とは考えない方がよいです。
シバンムシを増やさないための食品保存方法

駆除ができたら、次に考えたいのが再発防止です。
まず見直したいのは、乾燥食品の保存方法です。
開封した食品は密閉して保存する
開封後の、
- 小麦粉
- ホットケーキミックス
- 乾麺
- 香辛料
- ゴマ
- 乾燥食品
- ペットフード
などは、商品に書かれている保存方法に従って保管します。
必要に応じて、パッキン付きなど密閉性の高い容器を利用すると管理しやすくなります。
袋の口をクリップや輪ゴムで留めただけでは、十分に密閉できない場合があります。
未開封でも長期間放置しない
「未開封だから虫は入らない」
とは限りません。
シバンムシは、包装のわずかな隙間などから侵入・産卵することがあります。
未開封の乾燥食品でも、
長期間棚の奥に置きっぱなしにしない
ことが大切です。
保存している食品を定期的に確認し、古いものから使うようにすると、
「いつ買ったのか分からない食品」
を減らせます。
食品庫をときどき確認すると見つけやすい
シバンムシ対策のために、毎日食品庫を大掃除する必要はありません。
ただ、
「棚の奥に何が入っているか分からない」
状態になると、古い乾燥食品を長期間放置しやすくなります。
私自身、管理や整理はあまり得意ではないので、一度に全部完璧にしようとすると億劫になってしまいます。
そのため、
今日は粉類だけ
次は香辛料だけ
というように、少しずつ確認する方が続けやすいと思います。
収納そのものを完璧にする必要はありません。
大切なのは、
古い乾燥食品を放置しないことと、食品の粉やクズをためないこと
です。
バルサンなどのくん煙・空間処理タイプだけで駆除できる?
部屋全体に使用する殺虫剤を使えば、
「一度で全部いなくなるのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、発生源となっている食品などをそのままにして、飛んでいる成虫だけを駆除しても、再び出てくる可能性があります。
そのため、くん煙・空間処理タイプの殺虫剤を使う場合も、
発生源を取り除くことが先
です。
また、製品によってシバンムシへの適用や使用方法が異なります。
食品・食器・ペット・火災報知器などへの対応も製品ごとに違うため、使用前に説明書をよく確認してください。
駆除してもシバンムシが出続ける場合は?
発生源と思われる食品を処分し、周囲を掃除したのにシバンムシが出続ける場合は、
別の場所にも発生源が残っている可能性
があります。
そんなときは、もう一度、
- 乾燥食品
- ペットフード
- ドライフラワー
- 畳などの植物質素材
を確認してみましょう。
発生源がまったく分からない場合は、こちらの記事で探し方を詳しく紹介しています。
関連記事:
「シバンムシの発生源はどこ?見つからないときの探し方と特定方法」
それでも大量発生が続く場合や、畳・建材など自分では確認しにくい場所からの発生が疑われる場合は、害虫駆除業者や畳店などの専門家へ相談する方法があります。
まとめ
シバンムシを駆除するときに大切なのは、目の前にいる成虫だけを退治して終わりにしないことです。
基本は、
発生源を取り除く
↓
棚や周辺の食品クズを掃除する
↓
残っている成虫を処理する
↓
乾燥食品の保存方法を見直す
という順番です。
食品から発生していた場合は、虫や幼虫がいる食品を処分し、その周囲に置いていた乾燥食品も確認しましょう。
畳からの発生が疑われる場合は、自己判断でスチームなどを使用せず、畳の素材や状態に合った方法を確認することが大切です。
殺虫剤を使用する場合も、シバンムシが対象害虫に含まれているか、使用場所が適しているかを確認し、製品表示に従って使用してください。
そして、駆除後は、
乾燥食品を長期間放置しない
密閉性の高い容器を利用する
食品の粉やクズをためない
といった管理を続けることが再発防止につながります。
シバンムシが発生したからといって、
「家が汚いから」
「整理が苦手だから」
と考える必要はありません。
発生源となるものを一つずつ確認し、発生源の除去と食品管理をセットで行うことが大切です。


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