「餅まきをすることになったけど、餅って何個くらい用意すればいいの?」
上棟が近づいて、施工会社から「餅まきはしますか?」と聞かれたり、地域の慣習として餅まきをすることになったりすると、こんな疑問が一気に出てきますよね。
「お菓子や小銭も一緒にまくの?」
「近所の人を呼ぶの?」
「そもそも今でも餅まきってするものなの?」
「屋根から投げるって本当?」
「雨だったらどうするの?」
調べてみると、餅まきのやり方は地域や施工会社、お店によってかなり違うことが分かります。
だからこそ、
「結局、何をどのくらい用意すればいいの?」
と迷いやすいところなんですよね。
先に結論からお伝えしますね。
餅まきは、全国共通で必ず行うものではありません。
地域差がかなり大きく、餅以外にお菓子や小銭などをまく例もあります。
そして、餅の量についても、
「全国共通で○個用意すればいい」
という決まりはありません。
まずは施工会社に餅まきを実施できるか確認し、参加人数や規模を決めてから、地域の餅屋さんや和菓子店などに相談するのが進めやすい方法です。
この記事では、
- 餅まきとは何か
- 何をまくのか
- 餅の量をどう考えるか
- 誰を呼ぶのか
- 当日の流れ
- 雨の日の対応
まで、順番に整理していきますね。
上棟式の餅まきとは?
餅まきは、上棟の節目に行われる行事で、「餅投げ」と呼ばれることもあります。
LIFULL HOME’Sでは、餅まきは災いを払う儀式が由来とされ、現在では近隣の人への感謝や挨拶、福を分け合う意味もあると紹介されています。
ただし、こうした由来についてはさまざまな説明があります。
「昔から必ずこの意味だった」
と決めつけるより、
「そのような由来があるといわれている」
くらいに捉えておくとよいでしょう。
餅まきは必ずやるもの?
まず、
「上棟式をするなら、餅まきもしないといけない?」
という疑問から見ていきましょう。
LIFULL HOME’Sでは、餅まきを行うかどうかは施主が決めることができ、現在は行わないケースもあると紹介されています。
パナソニック ホームズでも、地域によって餅まきを行う場合がある一方、現在では簡略化された上棟式も多いと案内されています。
つまり、
「上棟式=必ず餅まき」
ではないんですね。
施工会社によっては実施していない場合もありますし、地域の慣習や現場の安全面などによっても対応は変わります。
餅まきをしたい場合は、まず施工会社へ、
「餅まきはできますか?」
と確認するところから始めましょう。
餅まきでは何をまく?

ここが一番気になるところですよね。
地域によって違いがありますが、上棟式の餅まきでは次のようなものをまく例があります。
1.餅
基本となるのは、やはり餅です。
紅白餅を使う例も多く紹介されています。
ただし、
「必ず紅白餅でなければならない」
という全国共通の決まりではありません。
地域や施工会社、餅屋さんのやり方を確認してみてください。
2.お菓子
餅と一緒にお菓子をまく例もあります。
SUUMOやパナソニック ホームズでも、餅とお菓子をまく例が紹介されています。
小袋になったお菓子などを選ぶ方法もありますが、
「必ず個包装にする」
という全国共通のマナーではありません。
また、高い場所から物をまく場合は安全面への配慮も必要です。
硬いものや重いものを含め、何をまいてよいのか、どの場所からまくのかは施工会社へ確認してください。
地域の慣習だけで決めず、現場で許可された方法を優先しましょう。
3.小銭
餅と一緒に小銭をまく習慣も紹介されています。
5円玉を使う地域や例もありますが、
「必ず5円玉をまく」
という全国共通の決まりではありません。
地域によっては、お菓子やタオルなどをまく例もあります。
ここまで見ても分かるように、
「何をまくか」
自体にかなり地域差があります。
まずは施工会社へ、
「このあたりでは、餅以外に何をまくことが多いですか?」
と聞いてみると分かりやすいですよ。
餅はどれくらいの量を用意する?
ここ、一番困りますよね。
「餅まきをする」
までは決まっても、次に出てくるのが、
「じゃあ、餅を何個買うの?」
という問題です。
最初にはっきりお伝えすると、
全国共通で「○個用意すればいい」という決まりはありません。
実際、地域のお店が紹介している例を見てもかなり幅があります。
丸地米穀での製造換算例
丸地米穀では、同店での製造換算例として、
- もち米2.8kg → 餅約4kg → 約100個
- もち米14kg → 約500個
- もち米28kg → 約1,000個
と紹介しています。
ただし、これは同店での餅のサイズや製造条件を前提とした換算例です。
また同店も、新築する家の大きさや土地柄、周囲・親族との付き合いなどによって、用意する量は変わるとしています。
つまり、
「500個が標準」
「1,000個用意すれば安心」
という意味ではありません。
あくまで、数量を考えるときの具体例です。
鳥取県米子地域の餅屋の例
鳥取県米子市の餅屋いけがみでは、米子地域でよく用意する上棟用の餅の一例として、
- 鏡餅
- 四隅餅
- 天餅
- 撒き餅
などを紹介しています。
撒き餅については、米子地域で同店がよく用意する一例として、約250〜375袋をまくケースも紹介されています。
ただし、同店自身が、
「米子地域でよく用意する内容で、あくまで一例」
としており、工務店などに相談することをすすめています。
今回確認した店舗情報では、丸地米穀で100個・500個・1,000個という製造換算例があり、鳥取県米子市の餅屋いけがみでは、米子地域で約250〜375袋を用意する例が紹介されています。
ただし、どちらもその店や地域での具体例です。
これらの数字を、そのまま全国共通の「標準量」と考えることはできません。
だからこそ、
1.施工会社に地域のやり方を聞く
2.何人くらい集まりそうか確認する
3.その人数を餅屋さんに伝えて相談する
という順番で決めるほうが現実的です。
餅の量は何人来るかで考える
餅の量を決めるときは、まず参加人数を考えてみましょう。
ただし、
「1人○個」
という全国共通の計算式があるわけではありません。
まず、
- 家族や親族だけで行うのか
- 近隣の人にも知らせるのか
- 何人くらい集まりそうか
- 子どもも多く来そうか
- 餅だけをまくのか
- お菓子なども一緒にまくのか
を整理します。
そのうえで餅屋さんに、
「○人くらい集まりそうなのですが、どのくらい用意するとよいでしょうか?」
と相談してみると、その地域やお店の経験に合わせて提案してもらいやすくなります。
餅の個数から決めるのではなく、
「参加人数 → 規模 → 餅の量」
の順番で考えるのがポイントですね。
餅はどこで買う?
LIFULL HOME’Sでは、餅まき用の餅を和菓子店などに依頼する方法が紹介されています。
候補としては、
- 地元の餅屋
- 和菓子店
- 施工会社が紹介する店
- 餅まき用の商品を扱っている店
などがあります。
特に地元のお店なら、その地域の餅まき事情を知っていることもあります。
施工会社に、
「いつも上棟の餅をお願いしているお店はありますか?」
と聞いてみるのも一つの方法です。
数量だけでなく、
- 餅の種類
- 包装
- 注文期限
- 受取時間
- 雨天時の変更
なども一緒に相談しておくと準備しやすいですよ。
餅は個包装にしたほうがいい?
現在は、小さな餅を袋に入れた「撒き餅」などの商品も販売されています。
たとえば餅屋いけがみでも、小さな餅を袋詰めにした撒き餅を扱っています。
ただし、
「必ず個包装」
「裸の餅ではダメ」
という全国共通の決まりは確認できません。
持ち帰りやすい袋入りの商品もあるので、
「餅まき用ならどのような包装が多いですか?」
と餅屋さんに相談してみると選びやすいでしょう。
お菓子はどんなものをまく?
餅と一緒にお菓子をまく例もあります。
たとえば、
- 小袋のお菓子
- 飴
- スナック菓子
などを選ぶ方法があります。
ただし、
「このお菓子が正式」
という決まりはありません。
また、高い場所から物をまく場合は安全面への配慮も必要です。
硬いものや重いものを含め、何をまいてよいのか、どの場所からまくのかは施工会社へ確認してください。
地域の慣習だけで決めず、現場で許可された方法を優先しましょう。
お金・小銭はいくらまく?
「5円玉をまくって聞いたけど、本当?」
という方もいると思います。
餅まきでは、小銭をまく習慣も紹介されています。
5円玉を使う地域や例もありますが、
「5円玉でなければならない」
という全国共通のルールではありません。
また、
「全部で○円用意する」
という全国共通の相場も確認できません。
小銭をまく場合は、
「この地域では、どんな硬貨をどのくらい用意することが多いですか?」
と施工会社や地域の人に確認するのが確実です。
四方餅・角餅とは?
餅まきについて調べていると、
「四方餅」
「四隅餅」
「角餅」
といった言葉を見かけることがあります。
地域の餅屋では、建物の四隅に使う餅として四隅餅などを用意する例があります。
たとえば、丸地米穀では四方餅を4個用意する例が紹介され、餅屋いけがみでは1升から4個取りする例が紹介されています。
ただし、これらはそれぞれの店や地域での例です。
- 呼び方
- 個数
- 大きさ
- 使い方
などには地域差があります。
「四方餅は必ず4個」
「○合で作るのが正式」
と全国共通で決められるものではありません。
ここも施工会社や地域の餅屋さんへ確認してみてください。
餅まきには誰を呼ぶ?
LIFULL HOME’Sでは、餅まきをする場合に知人や近隣の人へ知らせる例が紹介されています。
ただし、
「近所の人全員を呼ばなければならない」
というマナーではありません。
家族や親族だけで行うのか、近隣にも知らせるのかによって、餅の量も変わってきます。
近所の人へ知らせたい場合は、
「どのように案内することが多いですか?」
と施工会社へ相談するとよいでしょう。
餅まきはいつする?当日の流れ
上棟式の流れの中で餅まきを行う例もあります。
パナソニック ホームズでは、一例として、
神事
↓
施主挨拶
↓
工事関係者へのお礼
↓
餅まき
↓
直会
という流れが紹介されています。
ただし、これは全国共通で決められた順番ではありません。
地域によっては餅まきを中心に簡略的に行うなど、流れが違う場合もあります。
当日のスケジュールは、施工会社へ確認してくださいね。
施主としてどんな挨拶をすればよいか迷っている方は、上棟式の施主挨拶についての記事で詳しく紹介しています。
屋根など高い場所から投げるの?
餅まきというと、
「屋根の上から餅を投げる」
というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
パナソニック ホームズでは、屋根の上から餅やお菓子、小銭をまく例が紹介されています。
ただし、
「施主なら自由に屋根へ上がっていい」
という意味ではありません。
工事中の建物では、高所への立入りについて施工会社の安全管理があります。
そのため、
- どこから餅をまくのか
- 誰が高所へ上がれるのか
- 何をまいてよいのか
- 参加者はどこで拾うのか
などは、必ず施工会社の指示に従ってください。
子どもを含め、高所への立入りは施工会社の許可・指示を最優先にしましょう。
雨の場合はどうする?
餅まき当日に雨が降ったらどうするのかも、事前に確認しておきたいところです。
「雨なら必ず中止」
「小雨なら必ず決行」
といった全国共通の決まりはありません。
上棟作業そのものをどうするのかも含め、施工会社の判断を確認してください。
また、餅を事前注文する場合には、
- 日程変更はできるか
- 受取日を変更できるか
- 数量変更はできるか
- キャンセル条件はどうなっているか
などを、お店へ確認しておくと安心です。
丸地米穀でも、天候による延期などを想定した相談例が紹介されています。
当日の天候だけでなく、
「雨だったら注文した餅をどうする?」
まで考えておくと慌てずに済みますよ。
餅まきにかかる費用は?
餅まきの費用も、
「いくらくらい?」
と気になりますよね。
ただし、餅まき単体について全国共通の相場は確認できません。
費用は、
- 餅の量
- お菓子
- 小銭
- 参加人数
- 地域
- 餅屋の価格
などによって変わります。
SUUMOでは、餅まきなどを行う盛大な上棟式の場合、全体の費用が30万円程度になるケースも紹介されています。
ただし、これは餅まきだけの費用ではありません。
ご祝儀や飲食、上棟式に必要なものなどを含んだ上棟式全体の費用例です。
そのため、
「餅まきの相場は30万円」
と考えないようにしてくださいね。
餅まきだけの予算を知りたい場合は、
「参加人数は○人くらいで、予算は○円程度です」
と餅屋さんに伝えて、数量を相談するのが分かりやすいでしょう。
餅まきを準備する前に確認したい5つ

ここまでいろいろ見てきましたが、
「結局、何から始めればいい?」
と思った方は、次の5つを順番に確認してみてください。
1.施工会社で餅まきはできる?
まず、餅まきそのものを実施できるのか確認します。
現場の安全面や施工会社の方針も聞いておきましょう。
2.地域ではどんなやり方?
餅だけなのか、
- お菓子
- 小銭
- 四方餅
なども用意するのか確認します。
施工会社や地域の餅屋さんが詳しい場合もあります。
3.何人くらい来る?
家族や親族だけなのか、近隣の人にも知らせるのか。
大まかな参加人数を考えます。
4.何をまく?
餅だけにするのか、お菓子や小銭も加えるのかを決めます。
地域のやり方と施工会社の案内を参考にしましょう。
5.餅屋への注文はいつまで?
最後に、
- 注文期限
- 数量
- 受取日時
- 雨天時の変更
を確認します。
この5つが分かってから注文すれば、
「とりあえず餅を500個頼んだけど、多すぎた!」
といったことも避けやすくなります。
餅の個数を最初に決めるのではなく、
「実施できるか → 地域の方法 → 人数 → まくもの → 注文」
の順番で考えるのがポイントですよ。
上棟式の餅まきについてよくある質問
餅まきは必ずしないといけない?
必須ではありません。
地域や施工会社によって、餅まきを行う場合と行わない場合があります。
まず施工会社へ確認してみてください。
餅は何個用意する?
全国共通の個数はありません。
今回参照した店舗情報では、丸地米穀で100個・500個・1,000個という製造換算例があり、鳥取県米子市の餅屋いけがみでは、米子地域の一例として約250〜375袋を用意するケースが紹介されています。
ただし、これらは全国共通の標準量ではありません。
参加人数や地域のやり方を施工会社へ確認したうえで、餅屋さんへ相談するのが確実です。
紅白餅じゃないとダメ?
紅白餅を使う例は多く紹介されていますが、全国共通で必須というものではありません。
地域の慣習や施工会社、餅屋さんへ確認してみてください。
お菓子もまいていい?
餅と一緒にお菓子をまく例は住宅会社や住宅情報サイトでも紹介されています。
実際にまくものは、施工会社へ確認しておくと安心です。
5円玉をまくの?
小銭をまく習慣はあります。
5円玉を使う例もありますが、
「必ず5円玉」
という全国共通のルールではありません。
誰を呼ぶ?
家族・親族・知人・近隣の人へ知らせる例があります。
ただし規模に決まりはありません。
参加人数によって餅の量も変わるので、施工会社と相談しながら決めるとよいでしょう。
雨ならどうする?
施工会社へ、上棟作業と餅まきを予定どおり行うのか確認してください。
あわせて、餅屋さんへ日程変更や受取日の変更ができるか確認しておくと安心です。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理しておきますね。
- 餅まきは上棟の節目に行われる伝統行事
- 必ず行わなければならないものではない
- 餅・お菓子・小銭などをまく例がある
- 何をまくかは地域差が大きい
- 餅の数量に全国共通の正解はない
- 参加人数や規模を確認してから餅屋に相談する
- 高所からまく場合などは施工会社の安全上の指示を最優先にする
- 雨天時の対応や餅の注文変更も事前に確認する
- 「実施可否・地域の方法・人数・まくもの・注文時期」の5つを先に確認する
「餅を何個用意すればいい?」
から考え始めるより、
まず施工会社に地域のやり方を聞いて、何人くらい集まりそうかを考える。
そのうえで餅屋さんに相談する。
この順番にすると、自分たちの餅まきに合った量を決めやすくなりますよ。
なお、当日のご祝儀や差し入れ、大工さんへのお礼、服装については、それぞれ別の記事で詳しく紹介しています。
参考にした情報
パナソニック ホームズ|棟上げとは?上棟式との違いや流れ・費用を解説
パナソニック ホームズ|上棟式とは?施主が知るべき流れ・費用・挨拶・マナー・準備
餅まきは地域差が大きいため、地域の店舗で紹介されている数量や内容については、全国共通のマナーや相場としてではなく、その地域・店舗での一例として紹介しています。

コメント