エボラ出血熱の被害が拡大しています。そんなニュースを見ると、私達も不安になってきますよね。
日本への影響は大丈夫なのか、日本人患者はいるのかなど気になる部分をまとめました。
エボラ出血熱ってなに?
フィロウイルス科エボラウイルス属のウイルスを病原体とする急性ウイルス性感染症。出血熱の一つ。ヒトにも感染し、50-80%という死亡率を持つ種類も存在する。人類が発見したウイルスの内で最も危険なウイルスの1つである。
「エボラ」(仏: Ebola/Ébola)の名は、発病者が出た地域に流れるエボラ川から命名された。
エボラ出血熱はアフリカ大陸で10回、突発的に発生・流行し、感染したときの致死率は50 – 90%と非常に高い。(ウィキペディアより)
その症状は、急な発熱、頭痛、悪寒、喉の痛み、筋肉痛と、風邪に似た症状の激しい苦痛に始まり、進行していくと、身体のあらゆるところから出血して死亡する確率の高い感染症です。
現在のところ、特定の治療薬はないとされていますが、実験的治療薬「ZMapp」を
アメリカ人感染者に投与したところ、劇的な回復が見られたとのこと。
また米政府機関が、日本では既にインフルエンザ治療薬として承認されている、富士フイルムホールディングスのインフルエンザ治療薬「ファビピラビル」を、西アフリカ諸国で感染が拡大しているエボラ出血熱の治療に使えるかどうかの確認手続きに入ったことがわかった。(日本経済新聞より)
現在は何種類かの薬剤を複合投与している段階で、どの薬剤が効果があったかどうかを特定することは難しいと言われています。
しかし回復した人の血清などから、新しいワクチン開発も行われる可能性もあるというこことなので、早期の開発に期待したいです。
エボラ出血熱発生国と感染地域
WHOの情報によりますと、2012年7月29日に公表された、ウガンダ西部のキバレで
エボラ出血熱が発生しています。
この地域は、昔から野生動物を食べる習慣があり、コウモリや猿からの感染が主に認め
られているほか、人の体液や血液との接触で、人から人への感染が拡大していきます。
現在西アフリカで大流行しているエボラ出血熱は、2014年3月にギニアでの集団発生
から始まり、住民の国境を越える移動により隣国のリベリア、シエラレオネへと流行
広まっていきました。
現在もアフリカのギニア、リベリア、シエラレオネ及びコンゴ民主共和国においてエボラ出血熱の発生が続いており、
WHOの報告によると西アフリカ3カ国では 9,911 名の患者のうち、4,868 名が死亡(平成 26 年 10 月 19 日現在)、コンゴ民主共和国では 66 名の患者のうち、49名が死亡しています。
2014年10月現在では、アメリカでリベリアからの帰国者が感染していました。
日本への影響は?
日本でもエボラ出血熱(現在はエボラウイルス)の発祥国へ出かけたり、経由して帰国してくる旅行者の入国の際、熱の有無、どこから帰国したかなど、申告するよう対策が取られているほか、入国してから1ヶ月程度で、発熱など体調の変化が認められた際は、病院ではなく保健所に届け出るよう求めています。
しかし、ニュースにあったように、それらを全く無視して、普通の病院を受診し
旅行先も医師に告げないなど注意を怠ったり、潜伏期間に多数の人と接触した場合
日本でも感染の影響は、避けられないのではないでしょうか。
日本に患者はいるのか
現在のところは、患者がいるとの報道はありませんが、基本的には感染者の体液や血液などに触れていなければ、感染しないと言われています。
厚生労働省も発表しているように、患者は感染症指定医療機関に移送され、感染防御対策の施された病室において適切な医療が公費により提供されることになっています。医療機関の関係者が一丸となって対処すれば、必ず封じ込めると言っています。
空港などでの水際作戦も行われているので、いたずらに恐れることなく、何とか封じ込めてほしいものです。
日本人感染者はいるのか
感染者に接触しなければ大丈夫らしいが、唾液から感染する可能性については賛否あり、くしゃみやせきなどで感染する可能性は全くゼロではないともいわれています。
また、感染しても潜伏期間が、2日から3週間、感染した地域によっては30日ともいわれているので、今まさに潜伏期間中であれば、感染の有無はわからないということです。
イタズラに恐れることもありませんが、発祥地域から帰国した人は、潜伏期間が終わるまでは油断なく対処してほしいですし、兆候が現れたら即保健所に直行してほしいものです。
対策としてはマスク、手洗いとうがい、これからの風邪対策と同じなので、励行することが必要です。
コメント