最近は、なんでもメールでやり取りされています。
引っ越しました報告や結婚報告、転職報告など。
最近は、訃報のお知らせも届いたりするようで。
たとえ、PCメールであったとしても、
略式とされるメールでお悔やみを述べるのはちょっと気が引ける気がします。
一般的にも、不謹慎、失礼な行為、と思われる方もいらっしゃいます。
ですが、友人などの場合、葉書で届くよりも先に伝えたい時、
かつ、自分の都合でも送れるメール、
そして、相手の都合の良い時に読めるメールはとても助かります。
ただ、受けた側はどうでしょう。
ちょっとびっくりしますし、どうしたらいいか戸惑うかもしれません。
どのように対処したらよいのでしょうか。
友人の親の訃報メールが届いた場合の返信文例 仲が良い友達には?
仲いいからこそ、距離が難しいもの。
忙しいかもしれないし、気落ちしているかもしれない。
そのように考えると、電話したい気もするけれど、もしかしたら、相手に迷惑をかける可能性もあります。
やはり、先方の都合で読んでいただけるメールは助かります。
どうであれ、今、お悔やみを伝えたい、という気持ちだけでも伝えましょう。
ですが、幾ら仲良くても、少しは礼儀を保ち、
お悔やみメールである、ということをお伝えしましょう。
例えば、件名にご自身のお名前とお悔やみを申し上げる旨を伝える、ということ。
今回はご自身のお名前を「 花子さん 」としました。
例:「 件名: 花子より お悔やみ申し上げます 」
そして、内容は簡潔にわかりやすく送りましょう。
例:「この度は、本当に悲しいことでしょう。あまりお気を落とされないように。」 など
他にも、「 突然のことでどう伝えたらいいかわからないけれど、お悔やみを申し上げます。お手伝いできることがあったら遠慮なくご連絡ください。」など、仲がいいからこそ伝えられることのように感じます。
また、メールチェックが遅くなって次の日になってしまった場合なども、気づいたらすぐに送りましょう。
例:「とても大変でしょう。つらい時に力になれなくて、ごめんなさい。」など
あくまでもマナーの上では、メールは正式なものではありません。
仲がいいからこそ、「 お悔やみ申し上げます 」に何か一言伝えたい気持ちがあると思うのです。
その上、読み手が都合の良い時に読むことができ、通夜や葬儀などの儀式の進行を邪魔しなくて、助かります。
このお悔やみメールは、通常のメールより、ある程度礼節を持って書きましょう。
告別式でご披露されるような電報などとは異なるので、余計な美辞麗句は不必要です。
また、間違えがちなのが、敬称。
お受取になる方にとって、亡くなった方がどのような関係の方なのかをあらわします。
例えば、
受取人のお父さんが亡くなった場合は、「 ご尊父様 」
受取人のお母さんが亡くなった場合は、「 ご母堂様 」です。
読み方も念のために、お伝えしますと、
ご尊父様「 ごそんぷさま 」
ご母堂様「 ごぼどうさま 」
ご主人様「 ごしゅじんさま 」
ご令室様「 ごれいしつさま 」
ご令閨様「 ごれいけいさま 」
ご兄弟のお兄様が亡くなられた場合は、
ご令兄様「 ごれいけいさま 」
弟様の場合は、
ご令弟様「 ごれいていさま 」
お姉さまが亡くなられた場合は、
姉ご令姉様「 ごれいしさま 」
妹様の場合は、
ご令妹様「 ごれいまいさま 」
息子様の場合は、
ご令息様「 ごれいそくさま 」
娘様の場合は、
ご令嬢様「 ごれいじょうさま 」
祖父母様の場合は、
ご祖母様「 ごそぼさま 」
ご祖父様「 ごそふさま 」
ご親戚の方の場合は、
伯父様「 おじさま 」
叔父様「 おじさま 」
伯母様「 おばさま 」
叔母様「 おばさま 」
となります。
そして、最後に「 返信は不要です 」の一言をお忘れなく。
もしかすると、すぐにお返事が欲しいのかな、など気になってしまう方もいらっしゃいます。
「 返信不要 」の旨を一言付け加えましょう。
例:「 このメールへの返信は結構です。 」
「 返信不要 」と書くとそれはそれで淋しい気がするのであれば、
「 今は返信は要りません。 落ち着いてからのご連絡、お待ちしております。」など
忘れずに書き添えましょう。
友人の親の告別式(葬式)後に会った場合の声掛けは?
お別れをいいに、葬儀に向かった際、やはり友人に声をかけたいもの。
でも、悲しい顔していたり、忙しい感じだったりするかもしれません。
ですが、一言「 ご愁傷様でした 」を伝えてあげましょう。
胸が詰まって言えなくなってしまったら、顔見て、うなづきましょう。
それだけでもいいのです。
「 この度は… 」と頭を下げるだけで、互いに通じ合えると思います。
言葉にならなくてもいいのです。
弔意を表すのは「 態度 」、そして「 気持ち 」です。
友人の親の訃報メールが届いた場合の香典などの対応は?相場や渡し方について
通常のマナーでは、訃報連絡が届いた際、通夜・告別式の日時、時間、宗派を確認し、
すぐに駆けつけたり、通夜や葬儀・告別式に参列をしたりすることが多いと思います。
どうしても通夜、葬儀、告別式などに参列できない場合には、香典を郵送します。
香典には、お悔やみの手紙を添えましょう。
なにかお品物、と思われるかもしれませんが、そのほかのものを頂戴すると、
受け取った側は、お返しを考えないといけません。
ゆえに、シンプルに香典を送りましょう。
お送りするものは、
・香典
・お悔やみの手紙
袋に「 御霊前 」と書かれたものを購入ましょう。
不祝儀袋に入れてから現金書留でお送りします。
金額は3、000円から5、000円で問題ないと思います。
お悔やみの手紙は、なにか一言でかまいません。
「 ご冥福お祈り申し上げます 」など。
同封することもしっかりと伝えましょう。
「 気持ちばかりですが、ご霊前にお供え下さい。 」と端的に私は書きました。
友人の体調など気遣う内容も伝えると、なおさら良いと思います。
また、香典袋に
・表書き
・中袋の住所
・氏名
・金額
を書くのをお忘れなく。
現金書留の封筒にも、不祝儀袋にも書きましょう。
ご家族の方が香典を整理する際に、書いてあると助かります。
まとめ
メールという便利なツールのお陰で、
どこまでが失礼なのか否か、図るのが難しくなったことは事実。
ですが、故人の遺族から直接届いた訃報がメールの場合は、
問題なく、受けましょう。
直接いただいたメールに対してのご返信を、
メールでお返しするのは、失礼にあたらないと思います。
ですが、故人や遺族などの関係者を経由して、ご自身に届いた場合に、
メールでご連絡するのは控えましょう。
やはり、失礼に当たります。
通常は、電報などお送りするようです。
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