学問の神様と呼ばれた菅原道真(すがわらみちざね)が祀られている神社が
天満宮(天神様)で、京都をはじめ日本にはいくつか存在しますが、特に有名なのが
福岡の太宰府天満宮です。
元日の朝から三が日にかけての初詣の参拝者数は、西日本随一でこの3日間だけでも
例年200万人を数え、年間では約700万人の参拝者が訪れます。
今回は太宰府天満宮の見どころ、楽しみ方についてご紹介します。
太宰府天満宮の特徴、見どころは?
実際に太宰府天満宮に行ったことがある人の口コミ情報がたくさん掲載されている
楽天たびノートを私はよく利用するのですが、ここは旅行記の情報がまとまっていてすごく参考になります。
太宰府天満宮では、正月の三が日が終わった後、、1月7日には2つの神事が同時に行われます。
1つ目は「鬼すべ神事」と呼ばれ、その年の開運招福や災難消除を祈念して行われる火祭りで、
日本三大火祭の一つに数えられる勇壮なものです。
2つ目は天満宮ならどこでも催される神事で「鷽(ウソ)替え神事」というものです。
「鷽(ウソ)」というのは天満宮縁(ゆかり)の鳥として古来より親しまれており、
木彫の「鷽人形」を旧いものから新しいものに交換することにより、
凶事を嘘(うそ)にして吉事(幸運)に替え、その年一年間の幸福を祈願すると言う神事です。
太宰府天満宮でも催されますが、この神事には参拝客ならだれでも参加できます。
また、太宰府天満宮の境内には約6,000本の梅の木が植えられており、
2月上旬から3月中旬にかけてこれらの梅の木々が徐々に開花してゆく様は壮観です。
これらの梅は日本全国から「献梅」という形で贈られてきたもので、早咲きのものから
遅咲きのものまで約200もの品種があると言われています。
お守り、食事、おみやげについて
「鷽替え神事」で交換して貰った木彫の「鷽人形」は、
1年を通してこの日しか入手できない貴重なお守りとなります。
この「鷽人形」を形取って紫蘇(しそ)入りの牛皮で作られた「鷽の餅」や
大宰府政庁跡から出土した「鬼瓦」を形取って作られた「鬼瓦もなか」などが
縁起の良い土産物として人気があります。
また、太宰府天満宮といえば梅ケ枝餅(うめがえもち)という甘味の焼餅が有名で、
参道にはこの名物の和菓子を扱うお店が多く建ち並んでいます。
食事処も多く、太宰府天満宮の西側には約300メートル四方に亘って
約80軒のレストランなどが軒を連ねています。
インターネットで天満宮周辺のグルメランキングが紹介されているので
以下のホームページをご確認ください。
http://tabelog.com/fukuoka/S8/S102554/
周辺で観光できそうなところはある?
太宰府天満宮の周辺には、いくつかの観光スポットがあるのでご紹介します。
・宝満宮竈門神社(ほうまんぐうかまどじんじゃ)
太宰府天満宮からバスで10分のところにある神社です。
ここに祀られている神様(祭神)は玉依姫命(たまよりひめのみこと)で、
厄除け・縁結び・方除け(ほうよけ)の神様として全国的に知られており、
特に「恋愛成就祈願」の参拝客から人気の神社です。
・九州国立博物館
太宰府天満宮の裏、南東の方角にある丘陵地に聳え立ち、天満宮の宝物殿横から
トンネルを通って行くことができます。
ここは歴史系博物館で、かつて九州が地理的な優位性を発揮して中国、韓国など
他のアジア文化圏との交流の窓口になった歴史的な背景があり、日本文化の形成に
深く影響のあった旧石器時代から今日に至る様々な文物が展示されています。
まとめ
菅原道真といえば、政敵に陥れられ中央から排除された恨みから怨霊となって
平安京に天変地異を起こしたとされ、その霊を慰撫(いぶ)するために造られたのが
天満宮(天神様)だと言われています。
そんな由来のある天満宮ですが、道真が優れた学者であったことから
「学問の神様」と呼ばれ、多くの受験生が合格祈願に参拝することでも有名です。
また、道真は梅を愛し、庭に植えた梅の木を見ながら詠ったのが次の有名な和歌です。
「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ」
この時の梅が大宰府に飛んでいったとされ、「飛梅伝説」が生まれました。
太宰府天満宮が特に道真と縁が深いとされる所以です。
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