女性にも多いと言われる月経前症候群(PMS)。単なるホルモンの関係で当たり前のことかと思っていたら、こういった病名がついているほど
けっこう深刻な問題でもあり、でも改善もできるのです。
今回は月経前症候群の症状と改善する対策方法についてお話していきます。
月経前症候群(PMS)や月経前不機嫌性障害(PMDDの症状
PMS(Premenstrual syndrome)やPMDDとは、月経前の3日から10日前頃から、人によっては2週間くらい前から起こる、身体や精神の症状を言います。
人によっては、何も症状がない人もいれば、かなり重い症状に悩まされる人もいます。
月経が始まると、その症状も消えていきますが、昔は「彼女のヒステリーには参る。いつものあれかな?」などと、男性が辟易して言っていたこともありました。
今はそんな事を言おうものなら、セクハラで大事になってしまいますが・・・。
その症状の主なものは、肩こり、腰痛、頭痛、乳房の張り、むくみ、めまい、お腹が張る、便秘、イライラ怒りやすい、憂鬱になる、肌トラブル、汗が出やすい、仕事に行きたくない、相手と上手くコミュニケーションが取れない、急に悲しくなるなど気分の浮き沈みがあり、ひどい場合はうつ状態になる場合があります。
このように身体的にも、精神的にも不安定な状態が続きますが、PMDDの方が症状は激しいものです。
PMS・PMDDになりやすい人は、几帳面で、潔癖症な人、何でも一生懸命になる人、ストレスの多い人がなりやすいと言われています。
月経前症候群(PMS)の改善方法
女性ホルモンにはからだを女性らしくしたり、月1回排卵を起こす卵胞ホルモンのエストロゲンとエストロゲンの作用抑制やバランスを取る黄体ホルモンのプロゲステロンがあり、特にプロゲステロンホルモンが関係してPMSなど、様々な体調変化などに影響をあたえていますが、ホルモン自体が原因ではないという専門家もいますし、
潜在的には鉄欠乏貧血が認められる場合があるとも言われています。
未だ原因などはハッキリ解明されているわけではありませんが、その症状によって、さまざまな改善方法が試みられています。
食事法
脂肪、糖分、塩分の摂取量を減らして、豆腐、味噌、納豆などの豆類やビタミン、ミネラル分が豊富な玄米などを積極的に摂り、体重増加を防ぐことも必要です。
また、新鮮な野菜や果物をなるべく多い種類を、日常的に取ることも心がけましょう。
今流行の野菜と果物を一緒にミキサーに掛ける、スムージーなども美味しく健康的で
ハマります。
どうしても女性は甘いモノに目がないのですが、血糖値を上下するケーキ、チョコレート類は控えましょう。
アルコール類、カフェイン含有のコーヒーなどの多飲を慎むのも大切です。
運動
出来るだけ体を動かすよう心がける。過激な運動ではなく、毎日続けられるストレッチやウオーキングなどは気分転換にもなるのでお勧めです。
サプリメントの摂取
カルシュームも不足するとイライラがつのると言われています。日本人はカルシュウム摂取量が少ないとも言われていますので、積極的に摂りましょう。
その他ビタミンE、ビタミンB群の摂取が肩こりなどの緩和に役立つので、サプリメントやドリンクでなどで補給するのも良い方法です。
アロマ アロマは自然治癒力を引き出す、身体と心の健康に良い方法の一つです。
エッセンシャルオイルは適切な使用法だと、副作用などを起こす心配は少なく、その有効成分が心も体も癒してくれて、気力の充実や気持ちを明るくしてくれる作用もあるのでPMSやPDDSなどには、有効な方法だと思います。
☆ラベンダー、カモミール・ローマン、
自律神経の調整、鎮痛作用、免疫力の向上、安眠など。
☆イランイラン
ホルモンバランスの調整、鎮静、抗鬱、神経系の鎮静と強壮
☆サイプレス
ホルモンバランスの調整、鎮静
☆ジャスミン
鎮痛作用、抗鬱、神経系の鎮静
☆ネロリ
自律神経の調整、ホルモン変化に伴う不安定な情緒を安定、抗不安作用
PMSは病院に行ったり、薬を飲んだほうが良いか?
上記の改善策を試してみて、それでも症状が改善されなく、日常生活に支障をきたす場合、受診も必要かと思います。
しかし最近PMSの治療が行われるようになりましたが、未だ浸透していないのが実情です。
現在も対症療法での治療になりますので、ピルを用いたホルモン療法や、向精神薬、鎮痛剤の処方が行われているようです。最近は医療機関でも症状に合わせて漢方薬を用いています。
東洋医学は血の道といって、血液の流れが滞ると病気になるという考え方ですので、
お腹(女性器)を温め、血液の流れを改善すると不快な症状も改善されるという考えに基づいているようなので、自己療法として私も時々行っていましたが、確かに
温めると気持ちが良いですし、軽減された感じはありました。
いずれにしても、PMSは本人にとっては、身体にも心にもかなりな負担になります。
病院へ行くことにより、安心感を得られるなら、早めに行くことをおすすめします。、
産婦人科、心療内科などでしょう。
また、日常のストレスをいろいろな方法で緩和できるよう考え直してみると、意外と
PMSの改善につながるかもしれません。
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