節分には当たり前のように行われている豆まきですが、
子供の頃から何となく見よう見まねで豆をまいて、
年齢の数だけ豆を食べる!なんてことを繰り返していませんか?
地方によっても豆まきのやり方や掛け声が違うようですが、
本来の豆まきはどのように行うのが正しいのでしょうか?
今回は「節分の豆まき」についてまとめました。
豆まきの時間帯は?
昔から鬼は鬼門と言われる丑寅(北東)の方角から、
夜中にやってくると言われています。
しかも、
鬼門と言われる丑(ウシ)の刻から寅(トラ)の刻と言うのは、
現代の深夜2時~明け方4時頃の事を指します。
ですから、本来であれば夜中の2時~4時までの間に
豆まきをしなければならないのですが、
現代ではそんな時間に「鬼はそと~!」と豆まきをするなんて、
現実的ではありませんよね。
ですから、節分の豆まきを行う時間帯は
家族が揃う夜7時頃~9時頃までに行うのが最適です。
豆まきの掛け声と、言う回数は?
豆まきの掛け声は、昔から宮中で行われていた追儺(ついな)
という鬼払いの儀式と、節分に行われていた豆打ちの儀式が混合したものだと言われています。
しかし、地方によっては「鬼は外、福は内」と言わない地域や
掛け声が独特な地域も数多く存在します。
これは、豆まきの風習が全国に広がっていく中で、
各地方独特の解釈が組み入れられたためと考えられています。
ここでは、標準的と思われる掛け声の一例をご紹介しますと、
1・窓を開けて「鬼は外!」と2回
2・すぐに窓を閉めてから、「福は内!」と2回
と言う事になっているようですが、
口上や言う回数は地方によって異なりますので、
お住いの地域のやり方で行って頂くのが最適だと思います。
豆まきをする時の方角に決まりはある?
それぞれのお住いの住宅の立地や地方などによっても
やり方が違いますので、特にこれと言った決まりはないようですが、
全国にある多くの神社では、
鬼門の北東から順番に、南東⇒南西⇒北西と、
北東の方角から時計回りの順序で豆まきを行なっているようです。
ですから、ご自宅の部屋の配置を考慮した上で、
鬼門の北東から時計回りに豆まきを行えば良いのではと思います。
豆まきで部屋を回る順番は?
全国にある多くの神社が鬼門の北東から時計回りに
豆まきを行っている事から、それになぞらえて北東の部屋から
時計回りに豆まきを行うのも一つの方法です。
しかし、最も一般的な豆まきのやり方としては、
玄関から見て一番奥の部屋から順番に始めて、
最後に玄関で終わるようにするのが自然な流れではないでしょうか。
因みに、窓のないトイレやお風呂などの場合は、
中に豆をまいてひとまず鬼を廊下に追い出しておいて、
最後に玄関から外に追い出すようにします。
節分の豆まきまとめ
※鬼は夜中に来ると言われているため、豆まきは夜に行います。
※豆まきは一家の家長が行うのが基本ですが、
その年の年男や年女が行う事もあります。
※豆まきの掛け声やまく回数は地方によって異なりますので、
お住いの地域の習わしに沿って行ってください。
※豆まきをする方角は、基本的には鬼門の北東から時計回りに
始めるのが良いとされていますが、
一般的には玄関から一番遠い部屋から始めて、
最後に玄関で終わらせるようにすると良いでしょう。
※豆に大豆を使用する場合は、
拾い忘れた豆から芽が出たりすることが無いように、
煎り豆を使うようにしましょう。
※最後に自分の年齢より一つ多く豆を食べますが、
その理由として、昔は数え年と言って生まれた年から
1歳と数えたことに由来すると言われています。
災いをもたらす鬼は、目に見えない心の中に潜んでいたり、
思わぬ場所に潜んでいるとされていますので、
そんな鬼を追い払うためにも、心を込めて1年の無事を願って
豆をまくようにしましょう。
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