就活の面接では、自己PRを聞かれることがよくあります。
そこで迷いやすいのが、
「履歴書に書いた自己PRと同じ内容を話してもいいの?」
「面接では別のエピソードを用意した方がいい?」
「どこまで詳しく話せばいいの?」
ということではないでしょうか。
結論からいうと、
履歴書と面接の自己PRは、同じ強み・同じエピソードでも問題ありません。
むしろ、書類と面接で伝える内容の軸がそろっている方が自然です。
ただし、面接では履歴書に書ききれなかった、
- そのときどんな課題があったのか
- なぜそう考えたのか
- どんな工夫をしたのか
- どんな結果になったのか
- その経験を入社後どう活かせるのか
まで具体的に話すことが大切です。
履歴書と面接の自己PRは同じ内容でいい?
同じ内容で大丈夫です。
履歴書は書ける文字数が限られているため、どうしても要点だけになります。
面接では、その内容をそのまま読むのではなく、
履歴書の自己PRを詳しく説明する
というイメージで話すとよいでしょう。
たとえば履歴書に、
「私の強みは、課題を見つけて改善策を考えられることです」
と書いていたなら、面接では、
「その強みが表れたのが、アルバイト先での○○という経験です」
と続けて具体例を話します。
逆に、履歴書では「継続力」と書いているのに、面接では突然「リーダーシップ」を自己PRとして話すと、
「結局この人の強みはどちらなのだろう?」
と思われる可能性があります。
そのため、強みの軸はそろえた方が自然です。
面接官は自己PRで何を見ている?
面接官は、自己PRを通して、
- どんな強みを持っているのか
- その強みを裏付ける経験があるか
- どんな考え方で行動する人なのか
- 入社後にもその強みを活かせそうか
といった点を見ています。
単に、
「責任感があります」
「コミュニケーション能力があります」
と言うだけでは、どんな人なのかは伝わりにくいですよね。
だからこそ、
強み+具体的なエピソード
で伝えることが大切です。
自己PRと志望動機は同じものではない
自己PRと志望動機は、内容に一貫性がある方がよいですが、役割は違います。
自己PRでは、
「私はこういう強みを持っている人間です」
ということを伝えます。
一方、志望動機では、
「なぜこの会社を志望しているのか」
を伝えます。
たとえば、
「課題を見つけて改善策を考えるのが得意」
という自己PRをした場合、
志望動機では、
「御社では○○という仕事に関われるため、自分の強みを活かせると考えました」
とつなげることはできます。
ただし、自己PRそのものを志望動機の説明だけにしてしまう必要はありません。
就活の面接で自己PRを話すときの基本構成
自己PRは、次の流れで話すと伝わりやすくなります。
1.最初に自分の強みを伝える
最初に、
「私の強みは○○です」
と結論を伝えます。
最初に強みが分かると、面接官もその後の話を聞きやすくなります。
2.強みが表れた具体的な経験を話す
次に、その強みが表れた経験を紹介します。
アルバイト、部活動、サークル、ゼミ、学校生活など、題材は何でも構いません。
大切なのは、
自分が実際にどのように考え、どのように行動したか
が分かることです。
3.どんな課題があったのかを伝える
たとえば、
「売上が落ちていた」
「チーム内で意見がまとまらなかった」
「作業に時間がかかっていた」
などです。
課題が分かると、その後の行動の意味も伝わりやすくなります。
4.自分が考えたこと・行動したことを話す
ここが自己PRでは特に重要です。
「頑張りました」
だけではなく、
何を考え、具体的に何をしたのか
を話しましょう。
5.結果を伝える
行動した結果、
- 売上が上がった
- 作業時間が短くなった
- メンバーの参加率が上がった
- 周囲から評価された
- 問題が解決した
など、どんな変化があったのかを伝えます。
数字で示せる場合は分かりやすいですが、必ずしも数字である必要はありません。
6.入社後どう活かすかで締める
最後に、
「この経験で培った○○を、御社でも活かしたいです」
と締めると、仕事につながる自己PRになります。
自己PRでは成果の数字がなくても大丈夫
自己PRというと、
「売上を○%伸ばしました」
「大会で○位になりました」
といった大きな成果が必要だと思うかもしれません。
でも、必ずしもそうではありません。
たとえば、
「最初は参加者が少なかった勉強会で、声のかけ方を工夫したところ、徐々に参加する人が増えた」
という経験でも十分です。
大切なのは結果の大きさではなく、
自分がどのように考えて行動したか
が伝わることです。
就活の面接で使える自己PR例文
ここでは、アルバイト先で課題を見つけ、改善案を提案したケースを例にしてみます。
1分程度で話す場合
私の強みは、課題を見つけ、具体的な改善策を考えて行動できることです。
アルバイトをしていたリゾートホテルでは、毎年3月後半からゴールデンウィーク前に稼働率が下がることが課題になっていました。
そこで私は、地元のお客様向けに利用しやすい宿泊プランを作ってはどうかと考え、支配人に提案しました。
料金設定や食事内容の組み合わせを考え、「地元還元プラン」として実施したところ、これまで10%程度だった稼働率が30%近くまで上がりました。
この経験から、課題を見つけたときに自分で考え、周囲に提案して行動することの大切さを学びました。
御社でも、周囲の状況を見ながら改善できる点を考え、行動につなげていきたいです。
この自己PR例文のポイント
この例文では、
強み
課題を見つけて改善策を考えられる
↓
課題
ホテルの稼働率が低い時期がある
↓
考えたこと
地元客向けのプランを作る
↓
行動
料金や食事内容を考えて支配人へ提案
↓
結果
稼働率が約10%から30%近くまで上昇
↓
仕事へのつながり
課題発見と改善提案を入社後も活かす
という流れになっています。
面接官に、
「この人が入社したら、こんなふうに考えて行動するのだろう」
とイメージしてもらえる自己PRを目指すとよいでしょう。
面接では履歴書をそのまま暗記して話さない
履歴書と同じ内容を話すこと自体は問題ありません。
ただし、文章を丸暗記して、そのまま読み上げるように話すのはおすすめしません。
面接では、
「なぜそう考えたのですか?」
「一番苦労したことは何ですか?」
「ほかの方法は考えませんでしたか?」
など、さらに質問されることがあります。
そのため、文章を覚えるよりも、
エピソードの流れを理解して、自分の言葉で話せるようにしておく
方が安心です。
自己PRで話を盛りすぎない
自己PRでは、自分を良く見せたいと思いますよね。
ですが、実際にはしていないことを付け足したり、自分一人で成し遂げたように話したりするのは避けましょう。
詳しく質問されたときに説明できなくなることがあります。
チームで取り組んだことなら、
「私はその中で○○を担当しました」
と、自分の役割を正確に話せば大丈夫です。
派手な成果よりも、具体的で本当の経験の方が説得力があります。
「コミュニケーション能力があります」だけでは弱い
自己PRでよく使われるのが、
「私の強みはコミュニケーション能力です」
という表現です。
これだけでは、具体的に何が得意なのか分かりません。
たとえば、
- 相手の意見を聞いて調整するのが得意
- 初対面の人にも自分から声をかけられる
- 意見が違う人の間に入ってまとめられる
- 相手に合わせて説明方法を変えられる
など、もう一段具体的にすると伝わりやすくなります。
面接で自己PRを話すときのNG例
履歴書とまったく違う強みを話す
絶対にダメというわけではありませんが、一貫性がなく見えることがあります。
基本となる強みはそろえておく方が安心です。
抽象的な話だけで終わる
「努力家です」
「責任感があります」
だけでは、その根拠が伝わりません。
具体的な経験をセットにしましょう。
自分の成果だけを強調する
周囲と協力した経験なのに、
「全部自分がやりました」
という印象になると逆効果になることがあります。
自分が担当した部分と、周囲への感謝を分けて話しましょう。
話が長すぎる
エピソードをすべて説明しようとすると、自己PRが長くなりがちです。
面接で「自己PRをお願いします」と言われた場合は、まず1分程度でまとめられる形を準備しておくと使いやすいでしょう。
時間を指定された場合は、その時間に合わせます。
自己PRの後に聞かれやすい深掘り質問
自己PRを話したあとには、さらに詳しく質問されることがあります。
たとえば、
- なぜその方法を考えたのですか?
- 一番苦労したことは何ですか?
- 周囲はどんな反応でしたか?
- 失敗したことはありますか?
- 自分一人で考えたのですか?
- もう一度やるなら何を変えますか?
- その経験を仕事でどう活かせますか?
などです。
自己PRを作ったら、こうした質問にも答えられるか確認しておきましょう。
面接では目線や声の大きさも意識する
自己PRの内容が一番大切ですが、伝え方も少し意識するとよいでしょう。
無理に元気いっぱいに話す必要はありません。
- 面接官の方を見て話す
- 相手が聞き取れる声量で話す
- 早口になりすぎない
- 結論から話す
といった基本を意識すれば十分です。
緊張して多少言葉につまっても、落ち着いて言い直せば問題ありません。
まとめ
就活の面接で自己PRを聞かれたとき、履歴書と同じ内容を話しても問題ありません。
むしろ、
履歴書と面接で強みの軸をそろえる
方が自然です。
ただし、面接では履歴書をそのまま読み上げるのではなく、
強み
↓
具体的な経験
↓
課題
↓
自分が考えて行動したこと
↓
結果
↓
入社後どう活かすか
まで詳しく伝えましょう。
大きな実績がなくても大丈夫です。
面接官が知りたいのは、成果の大きさだけではなく、
「この人はどんな考え方をして、どう行動する人なのか」
という部分です。
自分の経験を盛らずに整理し、自分の言葉で話せるように準備しておきましょう。
関連して、最終面接での逆質問に悩んでいる場合はこちらも参考にしてください。
>>就活の最終面接で質問はありますか?と逆質問されたら何を聞けば良い?


コメント