空は深く澄み渡り、さわやかな、めっきり秋らしい季節となりました。
過ごしやすくなったのはいいですが、空気も段々と乾燥してきて、
喉(のど)の不調を感じることも増えてきました。
更に、寒暖の差が激しくで、カゼを引いたり体調をくずしたりして
喉が痛いという人も多いのではないでしょうか?
熱が出ているわけでもないので、仕事や学校を休むほどではないけれども、
喉が痛いと気分も今一つ。
そこで今回は、喉の痛みを治す食べ物やお薬についてご紹介致します。
喉の痛みを治す食べ物(食材)
喉に痛みを治す食べ物としては、梨(なし)があげられます。
梨をすりおろして、ガーゼなどでこして、その汁を飲むと良いようです。
花梨(かりん)や大根(だいこん)も、同じく、消炎作用があり、喉の痛みを和らげます。
喉は、粘膜でできていますので、粘膜を強化するビタミンAやビタミンC、
葉酸を含む食材も食べると良いかもしれません。
ビタミンAやβ-カロテンを多く含む食べ物としては、
レバーや人参、モロヘイヤ、海苔(のり)などがあります。
ビタミンCを多く含む食材としては、アセロラやピーマン、みかんなどがあります。
葉酸を多く含む食材としては、海苔やレバー、枝豆などがあります。
海苔やレバーは、ビタミンA(β-カロテン)と葉酸を多く含むので、一石二鳥です。
喉の痛みを治すレシピ
梨はそのまま食べられますが、花梨(かりん)はそのまま食べることは、まずありません。
花梨の一番簡単なレシピは、アルコールに漬けて、かりん酒とする方法です。
かりん酒とすることで、腐敗しにくくなり、長期保存が可能となります。
作り方は簡単で、花梨を洗って種子を取り、2~3cmくらい切って、ホワイトリカーに漬けます。花梨1kgに対して、ホワイトリカー1.8リットルと氷砂糖300gくらいが目安です。
1~2ヵ月で、飲めるようになります。
大根もそのまま食べるのではなく、大根を1センチくらいのさいの目状に切り、それに蜂蜜や水飴にひたします。こちらは一晩で完成しますが、長期保存はできません。必ず冷蔵庫で保管しましょう。1回にスプーン1杯くらいをなめると、喉の痛みが和らぎます。
喉の痛みを治す市販薬で即効性のあるもの
喉の痛みを治す市販薬としては、龍角散(りゅうかくさん)が有名です。
ただ、粉薬(こなぐすり)で、飲みにくいのが難点です。
最近は、この飲みにくさを改善した、顆粒状の『龍角散ダイレクト』やトローチタイプの『龍角散ダイレクト トローチ』なども出てきています。
ちょっと喉の異常を感じたら、すぐに服用するのがコツです。
市販の漢方薬としては、桔梗(ききょう)と石膏(せっこう)の入った、
・ 葛根湯加桔梗石膏(かっこんとうかききょうせっこう)
・ 小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)
なども即効性があります。
その他、
・ 響声破笛丸(きょうせいはてきがん)
・ 駆風解毒湯(くふうげどくとう)
・ 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
・ 甘草湯(かんぞうとう)
・ 桔梗湯(ききょうとう)
なども喉の痛みに効果があります。
喉が痛い時に漢方薬を飲む際は、一度お湯に溶かして、その液を口の中に含んで、
少しずつ飲み込むようにする方が効果は高まります。
なお、漢方薬は体質や症状により使い分ける必要がありますので、
必ず専門家に相談してから使うようにしましょう。
喉の痛みを早く治すコツ、心がけること
喉の痛みを早く治すには、喉を潤すことも重要です。
部屋に加湿器を置いたり、濡れたバスタオルを干したりするのも良いようです。
マスクをするのも喉の潤いを保つには効果的で、
更に湿らせたガーゼを内側にあてると喉が潤います。
また、喉が痛くなる原因のほとんどは、細菌やウイルスの感染です。
細菌やウイルスの感染を防ぐのには、手洗いやうがいをするのが効果的です。
まとめ
昔、「ゴホン! といえば龍角散」というコマーシャルがありましたが、
喉の痛みには、早目の対策が重要です。
先に挙げた方法をすぐに試して、ゆっくりと休みましょう。
更に普段から、手洗いやうがいなどを励行し、
ビタミンAやC、葉酸などの栄養素の摂取も心掛けて、
この秋冬を乗りきりましょう。
※あなたにオススメの記事
>>喉の痛みにはやっぱりマヌカハニー。選び方とUMFの違い
コメント