
離任式で生徒代表の挨拶を頼まれると、
「何を話せばいいの?」
「どんな順番で書けばいい?」
「小学生らしい言葉ってどんな感じ?」
と困ってしまいますよね。
特に、いざ原稿を書こうとすると、
「先生、今までありがとうございました」
までは書けても、その先が続かないことがあります。
離任式の挨拶で一番大切なのは、難しい言葉を使うことではありません。
その先生との具体的な思い出を1つ入れること
です。
運動会の練習で励ましてもらったこと。
授業で分からないところを教えてもらったこと。
休み時間に話したこと。
困っていた時に声をかけてもらったこと。
そんな自分にしか書けない出来事が1つ入るだけで、その子らしい挨拶になります。
この記事では、小学校の離任式で生徒代表として先生へ挨拶するときの書き方と、使いやすい例文を紹介します。
例文はそのまま読むのではなく、思い出の部分を自分の経験に置き換えて使ってくださいね。
離任式の挨拶は5つの順番で考えると書きやすい
何を書けばいいか分からないときは、次の5つに分けて考えると作りやすいです。
1.先生への感謝
まずは、
「今までありがとうございました」
という気持ちから始めます。
例えば、
「○○先生、今まで私たちのためにありがとうございました。」
という書き出しなら自然ですね。
複数の先生へ向けて話す場合は、
「今日、○○小学校を離任される先生方、今まで本当にありがとうございました。」
などに変えられます。
2.先生との具体的な思い出
ここが一番大切です。
例えば、
- 運動会
- 授業
- 修学旅行
- 遠足
- 委員会
- クラブ活動
- 休み時間
- 係活動
- 困っていた時に励ましてもらったこと
- できなかったことができるようになった経験
などから思い出してみましょう。
例えば、
「運動会の練習でうまくできなかった時、先生が『大丈夫、最後まで頑張ろう』と声をかけてくださったことが心に残っています。」
というように、ひとつ具体的な場面を入れるだけでぐっと自分らしくなります。
3.先生から教わったこと
次に、その先生から何を学んだかを書きます。
難しく考える必要はありません。
例えば、
- 最後まであきらめないこと
- 友だちを大切にすること
- 元気に挨拶すること
- 努力すること
- 人の話をよく聞くこと
などで大丈夫です。
「先生から、最後まであきらめずに頑張ることの大切さを教えていただきました。」
のように書けます。
4.お別れする寂しい気持ち
離任式なので、
「先生と会えなくなるのは寂しいです。」
と素直な気持ちを入れてもいいですね。
低学年なら、
「先生がいなくなると思うと、とてもさみしいです。」
くらいの短い言葉でも十分です。
5.最後に先生への言葉
最後は、先生のこれからを応援する言葉で締めます。
例えば、
「新しい学校でもお元気でお過ごしください。」
「新しい学校でも、たくさんのすてきな思い出を作ってください。」
「これからもお体に気をつけて頑張ってください。」
などがあります。
離任式の挨拶は何分くらいがいい?
以前の記事では、
「スピーチは3分以内が良い」
と書いていました。
ただ、離任式の進め方や持ち時間は学校によって違います。
ですので、学校から時間の指定がある場合は、その時間に合わせるのが一番です。
特に指定がなければ、言いたいことを詰め込みすぎず、長くなりすぎないよう簡潔にまとめると読みやすくなります。
大事なのは長さよりも、
「先生との思い出がきちんと伝わること」
ですね。
小学生らしい離任式の挨拶にするポイント
せっかく子どもが話すのに、大人が書いたような難しい文章になると少し不自然です。
できるだけ普段使っている言葉に近づけましょう。
例えば、
「正直であること、人を許すことなどの特質を学びました」
よりも、
「友だちを思いやることや、最後まであきらめずに頑張ることを教えていただきました。」
の方が、小学生の言葉として自然です。
きれいな文章を書くことより、
その子が本当に思っていることが伝わること
を大切にしてください。
先生1人へ贈る離任式の挨拶例文
まずは、特定の先生1人に向けた例文です。
○○先生、今まで本当にありがとうございました。
先生と過ごした中で、私が一番心に残っているのは、運動会の練習です。
なかなかうまくできなくて困っていた時、先生が「大丈夫、最後まで頑張ろう」と声をかけてくださいました。
その言葉を聞いて、もう少し頑張ってみようと思うことができました。
先生からは、勉強だけでなく、最後まであきらめずに頑張ることや、友だちを大切にすることも教えていただきました。
先生と会えなくなるのはとても寂しいです。
新しい学校でも、お体に気をつけてお元気でいてください。
今まで本当にありがとうございました。
この例文の
「運動会の練習」
の部分を、自分と先生との本当の思い出に変えてみてください。
例えば、
- 算数を教えてもらった
- 休み時間に一緒に話した
- 委員会で助けてもらった
- 発表会で励ましてもらった
などでもいいですね。
複数の先生へ贈る離任式の挨拶例文
離任される先生が何人もいる場合は、一人ひとりの先生との思い出をすべて入れようとすると長くなってしまいます。
その場合は、
先生方全体への感謝+学校生活の思い出
という形にするとまとめやすいです。
今日、○○小学校を離任される先生方、今まで私たちのために本当にありがとうございました。
先生方には、毎日の授業や学校行事など、いろいろな場面でたくさんのことを教えていただきました。
運動会や遠足、委員会活動などで困った時には、いつも優しく声をかけてくださいました。
先生方のおかげで、私たちはたくさんのことを学び、楽しい学校生活を送ることができました。
先生方とお別れするのはとても寂しいです。
新しい学校でも、お元気でお過ごしください。
私たちも○○小学校で、これからもみんなで力を合わせて頑張っていきます。
今まで本当にありがとうございました。
複数の先生へ話す場合も、
「私たちの学校らしい思い出」
をひとつ入れると、ありきたりな挨拶になりにくいです。
高学年の生徒代表向けの例文
高学年の場合は、
- 具体的な思い出
- そこから学んだこと
- これから自分たちがどうしていきたいか
まで入れると、少ししっかりした挨拶になります。
離任される先生方、これまで私たちを支えてくださり、本当にありがとうございました。
先生方と過ごした学校生活の中には、たくさんの思い出があります。
楽しかったことだけでなく、うまくいかず悔しかった時や、友だちとうまくいかなかった時にも、先生方は私たちの話を聞き、励ましてくださいました。
先生方から教えていただいたことは、授業のことだけではありません。
友だちを思いやること、最後まであきらめないこと、みんなで協力することの大切さも教えていただきました。
先生方とお別れすることはとても寂しいですが、教えていただいたことを忘れず、これからも○○小学校のみんなで頑張っていきます。
先生方も、新しい場所でお元気でお過ごしください。
今まで本当にありがとうございました。
高学年でも、難しい言葉を無理に使う必要はありません。
普段自分が使わない言葉は、できるだけ使わない
くらいでちょうどいいです。
低学年なら短くて素直な言葉でOK
低学年の子どもが代表で挨拶する場合は、長い文章にする必要はありません。
例えば、
○○先生、今までありがとうございました。
先生といっしょに勉強したことや、休み時間にお話ししたことが楽しかったです。
先生がいなくなると思うと、さみしいです。
新しい学校でも元気でいてください。
本当にありがとうございました。
これくらいでも十分気持ちは伝わります。
低学年なら、
「上手に話そう」より、「自分の言葉で話す」
ことを優先した方が自然ですね。
思い出が思いつかない時はどうする?
「先生との思い出を書こう」
と言われても、急には思いつかないことがあります。
そんな時は、次の質問を考えてみてください。
先生に褒めてもらったことは?
困っていた時に助けてもらったことは?
先生と一緒に笑ったことは?
行事で先生が応援してくれたことは?
先生によく言われていた言葉は?
先生の授業で好きだったものは?
この中から一つでも思い出せれば、挨拶に使えます。
例えば、
「先生によく『元気に挨拶しよう』と言われていた」
なら、
「先生から教えていただいた、元気に挨拶することをこれからも続けていきたいです。」
という文章にできます。
退職される先生へ一言加える場合
離任ではなく、その学校を最後に退職される先生がいる場合は、最後に一言加えることもできます。
例えば、
「長い間、たくさんの子どもたちのためにありがとうございました。これからもお元気でお過ごしください。」
などです。
ただし、先生が本当に退職される場合だけ使ってください。
通常の異動で別の学校へ行く先生に、
「今まで長い間ありがとうございました」
「先生を辞められる」
などと書いてしまうと意味が変わってしまいます。
給食の先生や職員の方も離任する場合は?
学校によっては、教員だけでなく給食関係の職員や学校職員の方も離任式の対象になることがあります。
その場合は、先生向けの文章とは別に、
「毎日おいしい給食を作ってくださり、ありがとうございました。」
「いつも学校生活を支えてくださり、ありがとうございました。」
など、その方がしてくださったことに合わせて一言入れると自然です。
全員に同じ文章を無理に当てはめる必要はありません。
例文をそのまま使うより「1か所だけ自分の話」に変える
離任式の挨拶を作る時、
「この例文、ちょうどいいから全部そのまま使おう」
と思うこともありますよね。
もちろん文章の形は参考にして大丈夫です。
でも、できれば一か所だけでも、
自分と先生との本当の思い出
に変えてみてください。
例えば、
運動会の練習で励ましてもらったことが心に残っています。
を、
算数で分からない問題があった時、分かるまで教えてくださったことが心に残っています。
に変えるだけでも、その子にしか話せない挨拶になります。
立派な言葉をたくさん並べるより、こういう一文の方が先生もうれしいのではないでしょうか。
離任式の挨拶を書く時の最終チェック
原稿ができたら、最後に次の点を確認してみましょう。
- 学校から指定された時間に収まりそうか
- 先生の名前を間違えていないか
- 異動なのか退職なのかを間違えていないか
- 難しすぎる言葉を使っていないか
- 自分と先生との思い出が1つ入っているか
- 実際に声に出して読んでみて、言いにくいところがないか
特に最後の、
「声に出して読む」
は大切です。
文章で見るときれいでも、実際に読むと言いにくい言葉があります。
そんな時は、無理にきれいな文章にせず、普段使っている言葉に変えてしまって大丈夫です。
まとめ
小学校の離任式で生徒代表として先生へ挨拶する時は、
感謝 → 思い出 → 教わったこと → 寂しい気持ち → 最後の言葉
の5つに分けて考えると作りやすくなります。
そして一番大切なのは、例文を完璧に読むことではなく、
先生との本当の思い出を1つ入れること
です。
「運動会で励ましてもらった」
「分からない問題を教えてもらった」
「休み時間に話した」
そんな短い思い出でも十分です。
先生に、
「あの時のことを覚えていてくれたんだな」
と思ってもらえる挨拶になれば、それが一番いいのではないでしょうか。
立派すぎる文章にしようとせず、子ども自身の言葉で感謝の気持ちを伝えてみてください。


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